2025年8月28日
趙大貴 殿 水口誠悟 殿 河村泰博 殿
2025年8月3日 NEXUS MANIA 2025
第6試合 趙大貴 vs 森昴星戦の提訴についての回答
FightingNEXUS
コミッショナー 相原雄一
標記の試合に関し、趙大貴選手セコンド水口誠悟氏およびマネージャー河村泰博氏、趙大貴選手から提出された異議申し立ての主張は以下の通り。
1.異議申し立ての主張
(1)レフェリーの事実誤認:第1ラウンドにおける以下2点の森選手の攻撃が反則に該当するのではないか。
①趙選手がグラウンド状態のときに放たれた顔面への膝蹴り。
②金網を掴んだ状態での攻撃
(2)裁定の再考要望:試合結果に影響を及ぼす重大な事実誤認があったため、再考を要望する。
2.審議結果
評議会は、当該試合の審判員の見解を聴取し、他審判員6名の意見も聴取し、試合映像を検証した結果、以下の結論に至る。
記
1.結論
主張の通り、レフェリーによる事実誤認があったことを認め、試合結果を「ノーコンテスト」に変更する。また、これに伴うトーナメント決勝戦進出者の結論に関し、FightingNEXUS代表、山田氏に対して、早期の決定を要望する。
2.理由
(1) 事実の確認
当該試合は5分2ラウンド延長1ラウンドで行われ、第1ラウンド開始1分10秒頃に森選手が膝蹴りを放ち、その後、趙選手はグランド状態に。その趙選手に対し、森選手は顔面あたりへ向け膝蹴りを放つ。その後、森選手がパウンド攻撃を開始した。1分45秒頃に森選手が趙選手をRNCで捉え、趙選手がタップアウトし、第1ラウンド1分53秒でTKO勝利が宣言された。
(2) 映像検証の結果
2025年8月10日~8月14日にわたり、コミッションは担当レフェリーを含む7名の審判員からの見解を聴取し、以下の3点を映像検証した。
1,森選手のグラウンド状態選手への膝蹴りは、趙選手の顔面に当たっていたか。
2,森選手は、グラウンド状態での攻撃の際に、金網を掴んでいたか。
3,担当レフェリーの指揮が適切であったか。
検証の結果は以下の通り。
1,森選手のグラウンド状態選手への膝蹴りは、趙選手の顔面に当たっていた。
2,森選手はグラウンド状態での攻撃の際に金網を掴んでいた。
3,レフェリーは上記1,2の森選手の行為に対し、試合を一時中断し、ルールに基づいた処置(回復時間の付与やペナルティの課し)を取るべきであった。そのため、指揮は適切とは言えない。
反則行為が確認された時点で、試合を中断し、ルールに基づいた適切な処置を取るべきだったが、レフェリーの指揮の不備により試合が続行され、正常な競技状態が保たれていなかった。さらに、森選手のこれらの行為が、試合結果に影響を与えたと判断され、第1ラウンド終了前に試合が停止されたため、試合成立とは言えない。したがって、試合結果を「ノーコンテスト」に変更する。
以上