代表やまだ「渡部修斗選手がRIZINにでることになりました その経緯とか今の気持ちを話します」

皆さんこんにちは!
ネクサス代表の山田です。

 

本日のコラムは事務所で書いております。
たまたま安く抗体検査キットを購入することができたので周りのかたを含めみんなで検査したのですが一応全員陰性でした(^^) ただ、精度があまり高くないという問題や感染してすぐだと陽性にはならないキットだということを踏まえ決して気が抜けない状況は続いております。

 

多くのプレスリリースがあったのでご存じの方もおおくいらっしゃるかと思いますが、Fighting NEXUSバンタム級王者 渡部修斗選手がRIZIN.22に出場することとなりました!
このマッチメイクに関わってくださった皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

 

 

ネクサスに出場してくれている全選手に物語があり、その物語を一緒に進めるためにわたしは団体運営をおこなっていると言っても過言ではありません!
今回は渡部修斗選手との物語をご紹介させてください。

 

 


 

ネクサス初参戦は2016年11月、ネクサス8でした。
ZSTを主戦場にしていた渡部修斗選手は柏崎剛選手にタイトルマッチで敗北、これからどうしたらいいかわからないという環境でわたしと出会いました。
最初の印象は「声が小さい、今どきの子」って感じでした。
一旦環境を変えて格闘技のキャリア形成をしていこうとなり、二人でZSTの事務所に話し合いに行きました。快く送り出して頂いた当時の実行委員の方々には今でも感謝しております。

 

そこからネクサスでのキャリアのスタートです。
本当にたくさんコミュニケーションをとりました。
わたしもレスポンスの速さは自信ありますがわたしよりも遥かに早いですね笑
RIZINに出たいという目標は当時は言ってなかったと思いますが当時のネクサスはチャンピオンベルトもなかったので、1試合1試合丁寧に勝っていくというのが目標だったと思います。

 

 

そして公私ともに仲良くさせて頂いているGRADIATORの櫻井さんにチャンスをもらい参戦させていただきタイトルマッチまでこぎつくことができました。

 

 

しかし結果は眼窩底骨折しての判定負け。

 

 

交通費を浮かせるためにわたしが運転してクルマで和歌山の会場まで行っていたのですが完全に裏目になりました。本人と色々話して「最速で自宅に戻る」という結論になり、アロチ(和歌山の繁華街)に後ろ髪をひかれながらすぐ神奈川県まで帰ることに。
後部座席で「気持ち悪い」「負けてごめんなさい」と言う渡部修斗選手を乗っけて休憩無しで7時間かけて神奈川県の登戸まで帰った記憶があります(あのときの集中力をいつでも使えるようになりたいです)。

 

 

そこから時が経ち、ある日の食事会で他団体参戦中の選手たちとご一緒する機会がありました。
そこでの議題はなぜか「どうしたらネクサスが盛り上がるか」
色々とアドバイスをもらいできそうなことはすべてやることに。※いつでもだれからでもこれやってあれやって募集中です!!
その中の一つにベルト新設がありました。

 

思い立ったらすぐ実行なので翌日かその次の日にはベルトを発注して一年かけて王者決定トーナメントをおこなうことを決めていました!!
いまでこそ笑い話ですがその時は本気で64人トーナメントとかやる気でした。
1年間全大会全試合バンタム級みたいな・・・。

 

 

ベルト新設は周りからの反響も良く渡部修斗選手も大変喜んでいました。
ですが、このトーナメントならイケそうと思った選手がどんどん入ってきてくれて他団体から推薦選手も入ってくることが決まり、渡部修斗選手の顔はどんどん曇っていったように見えました。

 

 

 

しかし結果は見事勝ち抜きチャンピオンになりました。
試合後一ヶ月位は喜びを噛み締めているようでしたが、だんだんと現実に直面していきます。

 

 

「チャンピオンになってもあまり変わらない」

 

 

ネクサスのベルトをとっても生活は変わらないし、いきなりチヤホヤされるとかもない、あくまでベルトは他団体への通行手形みたいなものだからチャンピオンになってからも自分で考えてキャリアを作っていかないといけないよ。こんな話をしたと思います。

 

 

プロモーターあるあるで選手のなかにも気付いてる方はいらっしゃるかもしれませんが、マッチメイクは負けた選手から決まっていくことのほうが多いです。このときも風間選手やジェイクムラタ選手のほうからドンドン次の話があったと記憶しています。オファーがたくさんくるわけでもなく次にやりたいことがあるわけでもなく、燃え尽きてしまっているようにも見えました。そしてこのときもたくさん話し合いをしました。結論として大舞台に出たいという目標が漠然とあるようなのでいろんなビッグプロモーションに売り込んでみましたが返答はどこも一緒でした。

 

 

「強いんだろうけど、明らかな格上とやってないからどれだけ強いかわからない。」

 

 

本人に伝えたときにとてもショックそうだったことを覚えています。
チャンピオンになってもダメじゃん、、、そんな感じの受け答えでわたしも力不足を痛感した瞬間でした。
ただ、止まっていても道は拓けないので散々話しやっぱり目標はRIZINに出ることだ!と決まり、それならDEEPで強い選手とやらせてもらえないか佐伯さんに相談しようと思ったら、ちょうど佐伯さんからオファーがきました、すごい偶然ですね。

そこからDEEPに参戦するにあたり、RIZIN出場を目指すならとわたしなりに作戦を立てていたのですが渡部修斗選手が考えた作戦と正反対の作戦でした。相手があることなのでこの作戦の中身は言えませんが結果的に渡部修斗選手の作戦でいくことになり、こうしてRIZINが決まったわけですからあのときにわたしの作戦でいかなくてよかったです笑

 

今回のRIZINもいろんな偶然が重なっていろんな人が怪我やコロナ騒動や海外の事情やホント色んな事情で色んな選手が出られなくなり最後の最後で回ってきたチャンスだと思ってます。

今まで勝ったら大幅に人生が変わる試合というのはなかったと思いますが、今回の試合は勝ったら大幅に人生が変わると思います!素直にチャンピオンがRIZINに出るというのはわたしも嬉しいですし、試合が決まった日は興奮して寝られませんでした(よく興奮して寝られなくなります)。

 

ネクサスは自由な団体です。

出たかったら誰でも出られますし、踏み台にしてもベルト目指しても、試合感戻すために出るためもなんでもありです。ベルトが必要なくなったらいつ返上してもらっても構いません。他団体に行きたくなったらわたしが一緒にお願いしに行きます。
試合結果はどうなるかわかりませんが、どうなったとしても本人がまた困ったらできることは協力したいと思います。

 

 

奇しくも渡部修斗選手が出場するRIZIN.22は8月9日に開催されますがわたしの誕生日でもあります笑
ここ数年事務所でいつもどおり仕事している誕生日でしたが今年は違います。

 

 

なんでもいいから勝ってくれ!!

 

 

 

 

 

かなり省略して渡部修斗選手との物語を書かせていただきましたが渡部修斗だからこれだけ書けたわけではありません。
わたしは参戦している選手となるべくコミュニケーションを取りたいですし、興味がありますし何でも相談してほしいと思っています(^^)
今のバンタム級でいうと渡部修斗の首を、唐沢選手・福島選手が虎視眈々と狙っているでしょうし、その輪の中に入るべく井上皓平選手、須藤選手がいます。そして森永選手、大高選手、谷選手とどんどん育っています!!アマチュアもバンタム級は増えてきました。
参戦中の選手のほとんどの選手に物語があり、一緒に物語を進めて一緒に喜んだり悲しんだりしたいです。そのためにネクサスやってます!

 

 

ネクサスに関係なく、「今アマチュアだけどゆくゆくは◯◯に出たい!」「今プロで何戦やってるけどベルトほしい」など、どうしていいかわからなくなってる選手はなんでも相談してほしいです。

 

ネクサス参戦してない選手でももちろん大丈夫です。

わたしができることはさせて頂きます!

 

 

 

 

今回はとにかく渡部修斗の応援をお願い致します!というお話をさせていただきました。

 

 

 

まだまだ予断を許さないコロナ騒動ですがみなさん自分で考えて行動しましょう!
くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 

それではここまでお読み頂いてありがとうございました?

 

 

 

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