2020年3月3日
駿太選手セコンド
ヒデ三好 殿
2020年2月23日GENスポーツパレス大会
第8試合 駿太vs鈴木淑徳 戦の提訴についての回答
Fighting NEXUSコミッション
コミッショナー 相原雄一
標記の試合について、駿太選手のセコンド・ヒデ三好氏から提出された異議申し立ての主張は次のとおりである。
1. レフェリーの事実誤認:標記の試合において、試合終了のきっかけとなった
駿太選手が鈴木選手へ放ったキック攻撃をレフェリーはグラウンド状態選手
の頭部へのキック攻撃と見なして試合を反則裁定とした。しかし駿太選手は
鈴木選手の右膝がマットから離れスタンドポジションの定義になったのを
確認してからキックを放っており反則攻撃とは言えない。
2. 1のとおり、レフェリーの判断に試合結果へ影響を及ぼす重大な事実誤認が
あったため、裁定の再考を要望する。
上記の主張について、審判員の見解を聴取したうえで、Fighting NEXUSコミッションにおいて協議した結果、下記の通り裁定し、これをもって当該提訴に対する回答とする。
記
1.結 論
(1)事実誤認を認め、試合結果をノーコンテストに変更する。
2.理 由
(1)事 実
当該試合は、5分2ラウンドEX1ラウンドの試合として行われ、第1ラウンドに提訴事由となるシーンが起こった。
(2)映像の検証
コミッションは次の観点から映像を確認した。
・駿太選手の放ったキックはグラウンドポジション選手の頭部へのキック攻撃であったか。
検証した結果は次のとおりである。
①写真①のとおり、駿太選手が放ったキック攻撃が鈴木選手の顔面にヒットしたとき、鈴木選手の
右膝は明らかにマットに接地しており、ルール上の「グラウンドポジション」の状態であった。
②写真②のとおり駿太選手のキック攻撃がヒットする直前に鈴木選手の右膝はマットに接地してい
る。
③写真③のとおり駿太選手がキックを放ち始めた瞬間は鈴木選手の右膝は浮いており駿太選手が
グラウンドポジション状態の鈴木選手がスタンドポジション状態になるのを確認してキックを
放っているのが見て取れる。すなわち駿太選手がキック攻撃を始めた瞬間鈴木選手はスタンド
ポジションであった。
写真①
写真②
写真③
3.審議の結果
(1) 駿太選手がキック攻撃を始めた瞬間鈴木選手はスタンドポジション状態であった。しかし鈴木選手が顔面にキック攻撃を受けた時には右膝がついておりグラウンドポジション状態であった。
(2) 駿太選手の行った攻撃は反則攻撃とは言い難いが結果としてグラウンドポジション状態の鈴木選手の顔面へキック攻撃があたってしまった。
(3) 両選手ともに過失が認められず、偶発的に起こってしまったアクシデントと判断する。
以上